ケーカク的しつけ

フェレットのしつけの日記を書くケーカク

ことばの使い方と大仏の肌の日記

 ことばの使い方ひとつで世界は変わるらしい。ことばの使い方ひとつで世界はかわいくなるらしい。ことばの使い方ひとつで世界は川を越えて、あの世へ行ってしまうらしい。

 ぼくは今日、クレンジングオイルを買っていた。薬局のおねえさんは、不審がった。

 耳鳴りがするのでおれは素敵だろう?と叫んだら、すごく大きな声でこちらを否定してくるので喚くな喚くなと笑いながら、殴りかかりたくなった。

 クレンジングオイルは二個入りで3520円だった。ぼくは一個入りで十分だったんだけど、レジまで来て1600円くらいをケチる男だって思われたくなかったから、ぴったり3520円、支払った。

 見栄を張った。こういうプライドは捨てていいんじゃないだろうか。ここで、いや、ごめんなさいって言える人のほうがなんとなく良い感じがする。

 悟りの境地とはどんなものなんだろう、こういう見栄もなくなって、見栄を気にする心もなくなって、クレンジングする必要がないくらいお肌が綺麗になるんだろうか。ストレスなさそうだもんね。肌も荒れないよね。

 大仏の肌がブツブツなのを見たことがないから、きっとそうなんだろう。