ケーカク的しつけ

フェレットのしつけの日記を書くケーカク

はじめましての日記

 『ケーカク的しつけ』と題して、日記をつけてみることにした。

 「日記とは毎日つづく一つのストーリーで、長編小説を書く練習に最適だ」と言っていたのは、誰だったっけ。千葉雅也か、坂口恭平か、保坂和志だろうとおもう。この三人がぼくの文章の先生です。ストーリーの先生は村上龍、最近はリルケにも弟子入りしています。フェレットのしつけと申します。

 日記とはいったいなにかをずっと考えていて、カフカの日記と、チェ・ゲバラの日記と、ダライ・ラマの自伝を読んでる。『ダライ・ラマ自伝』を読んでるよ、と話したら『アライ・グマ自伝』と空耳した人がいて、とっても良いなと思った。アライグマの自伝なら、読みたい。それはどんなアライグマでもいいけど、食べものを選ぶときに味や匂いじゃなくて手触りで決めてるようなアライグマだったら一番いい。

 今日は朝起きて、寝て、起きて、寝て、寝て、起きた。それからご飯を食べて、歌を歌った。

 先週体調をくずしてから歌の調子が悪かったけど、あきらめずいろいろ試してみたら少し安定する方法を見つけた。そのときのお手本はカルロ・ベルゴンツィ。

 自己紹介をします。ぼくは音楽大学の声楽科の学生で、いま4年生です。大学院に行く気もないので、このまま社会に投げ出さられることが確定しています。なんとかなると思っています。声の種類はテノールで、だから、いつも歌のことを話しています。

 日常なんてとくになにもなく、またこの日記の文体もうまくいかない感じがありつつ、書くことだけは続けようと書き続けていこうとおもいます。誰に向けて?意味は?意味もなく。意味もないものに美しさを感じます。こんばんは。おやすみなさい。ぼくが文章を書くことで、だれかが少しでも幸福になったり、世界が少しでもよくなると子供のように信じています。また明日。